断捨離のすすめ
やたらめったら物を欲しがっては、
人間の三大欲求にかなり忠実に生きてきてた10数年で、人生の基盤がゆるゆるの正に違法建築を繰り返してきていたことに気付く。
一人暮らしを始めてからはというと、
全て思いのまま!なんだってできる!と意気込んでは自炊に副業、資格取得、三線にまで手を出して全てその時の熱量という荒波に任せ、
全て半端になっては沖に流れつくのであった。
(三線に至っては本当に3日しか続いていないしなんなら沖縄三味線ではなく津軽三味線がやりたかった、と供述している。)
オイオイ、死ぬぞアイツと指を差されながら、
やりたかったことは何か?
どう在りたかったのか?
という本質に目に目を向けなければいけないことは理解をしていたが、金銭面、精神面、身体面で限界を迎え、遂に人生の取捨選択を迫られることになった。
部屋の収納と共にキャパオーバーしていたのだ。
限界、といえど路頭に迷い込み、もやし料理のバリエーションを増やすことに精を出す生活を強いられるほどではなく、
寝る間を惜しんで働きに出なければいけない訳でもなく、血反吐吐いた訳ではない。
家賃60,000強ではあるが室内乾燥付きオートロック24時間ゴミ捨可二口IH内廊下築浅というお、ねだん以上!な物件には住み続けられてはいる。
これも全て定職に就いているから成し遂げられていることは事実で、ウラミネタミソネミツラミハラミ募る現職場から自転車通勤圏内であることから選んだ場所の物件であるが、それでも内覧で即決した愛すべき我が家(賃貸)。
この愛部屋を、生活を守るために、
自分の人生の主導権を握るために、
己の欲を分析し始め、漸く分かった。
他人の価値観を自分のものと勘違いしていることを。
「美容室には月一回」
「流行り物の服は取り敢えずクローゼットに無ければ!」
「ネイルはサロンでジェルがマスト」
「シンデレラ体重以上はデブ」
「大手三大キャリアで10ギガないと不安」
「みんなガンにはなるんだから保険には入りましょう!」
のようなかなり雑な例もあったが、誰かの言葉を自分の意思のように遂行していたのだと。
ただ一つ良かった点としては、己の病的な強欲さは、本当の病気ではなかったのだ!!!
しかし安月給限界正社員にはちと背伸びしすぎで足の親指の骨が複雑骨折してしまう。
他人の価値観を生きている事に気づいてからは、SNS離れ気味にはなったが、以前よりかは快適で、背伸びも足が攣るぐらいで済む程度にはなった。
ちゃんと一人前で食事を作れるようになって数キロ痩せた。
服も一生着たいと思えるようなときめくものしか手にとらない。
パンパンだったクローゼットは少しずつではあるがどれをとってもバッチリ好きな自分でいられるようなワードロープに。
格安SIMは問題なく機能している。
何より時間を浪費せず済むようになってきた事で1日7時間の睡眠時間を必ず確保できるようになった。
みるみる体調も良くなり、自律神経も整い、精神も安定し、思考もクリア!
ありがとう、いい薬です。
お陰で本職で感じた怒りに対して、体調不良から来ている感情である確率は格段に下がり、冷静にブチギレられるようになったことは言うまでもない。
安月給が祟り足が出た生活費他必要経費(趣味のバンドの追っかけ)によるカード請求はまだ負債のままだが、ボーナスをアテにちまちま返済している。
それでも着実に、整ってきている事が心地良い。
自分の人生は自分に決定権がある。
行使できるかどうかはお金と知識と時間。
またそれらを捻出するための意思決定の軸が必要である。
自分と向き合い、適正を取るという意味で身の丈に合った心地の良い生き方を模索すること。
何歳で、どんな風に暮らしていたいかを想像し目標設定とする。
何が不足し何が不要かを潰し込みをしていく。
とまぁ偉そうに整いました!と言っている様だが、まだ最中であり、
少なくとも今必要な物はHERMESのバーキンではないことは理解している。
三線も要らなくもないが、これは音楽に縋る為の手段として、昔の人も音楽を救済にしていたのだから許そう。
なんたって自分の人生だから。